OpenRoamingとは
OpenRoamingは、Wireless Broadband Alliance (WBA)とその参加企業が共同開発した、国際的な無線LANローミング基盤です。OpenRoamingは、ひとつのアカウントが世界中で利用でき、自動接続で利便性が高く、偽基地局や盗聴に対しても安全な 公衆無線LANなどを実現しようとするものです。
従来のフリーWi-Fiは、セキュリティ上の問題が多く、サインアップが不要のものでは、利用者による不正利用でも事業者まで責任が及ぶことがありました。登録が必要なものは、行く先々で手続きが必要となり、ログインの手間がかかる問題があります。OpenRoamingは、これらの問題を解決できるものです。
Ciryroamは、Wireless Broadband Alliance (WBA) OpenRoaming の初期メンバーの一つです。OpenRoamingに参加している世界中の事業者のプロファイルが、Cityroamの多くの基地局で利用できます。
Cityroamが提供するOpenRoamingでは、以下のようなプロファイルが利用可能です。OpenRoamingを利用するには、Passpointに対応した端末が必要です。
OpenRoamingの使い方
自治体Wi-Fiなどのアカウント
CityroamやOpenRoamingに対応した自治体Wi-Fiなどのアカウントが利用できます。
Googleアカウント, Galaxyアカウント
Android 11以降の一部のスマートフォンには、OpenRoamingのサインアップ機能があります。これを使うと、わずか数タップでOpenRoamingのプロファイルが生成され、OpenRoaming/Cityroamに接続できるようになります。
このサインアップ機能は、OpenRoamingのサービスエリア内でのみ表示されます。一度サインアップすると、以降は安全かつ自動的にOpenRoamingの基地局に接続されるようになります。
プライバシ保護機構があり、無線LANの提供事業者にアカウントが知られることはありません。
Cisco OpenRoaming app (Googleアカウント, Apple ID利用)
Android 10以降、iOS/iPadOS 13.2以降で利用できる、Cisco提供のアプリです。このアプリでGoogleまたはApple IDの認証を行うことで、OpenRoaming用のプロファイルが端末にインストールされます。
このアプリは、GoogleやAppleのアカウントで認証してはいるものの、利用者の紐付けが間接(Cisco経由)となっています。このため、受け入れていない事業者が国内外にあるかもしれません。
携帯電話のSIM認証
OpenRoamingに参加している携帯電話会社では、キャリアWi-Fiと同様に、SIM認証でOpenRoamingが利用できます。
無線LAN事業者, ISPなど
OpenRoamingに参加している無線LAN事業者やISP、CATV会社などのアカウントが利用可能です。
WiFi4EUが参加したことから、将来的には、欧州からの訪日客が日本でCityroamを利用可能になる、また反対に、欧州への旅行者が現地の公衆無線LANを安全・シームレスに 利用できるようになる見込みです。
その他にも、幾つかの事業者が提供するOpenRoamingアカウントが利用できます。