公衆無線LANにおけるプライバシー保護は、一般に、ネットワークアクセスを提供する事業者 (ANP, アクセスネットワークプロバイダ) と、アカウントを提供する事業者 (IdP, アイデンティティプロバイダ) の、双方のプライバシーポリシーの影響を受けます。
Cityroamでは、プライバシー保護が主としてIdP側のポリシーに依存しています。 これは、「ANPがIdPの協力なしに個人情報を取得することが難しいようなローミングの仕組み」を採用しているためです。もし行く先々でポリシーが大きく異なると、せっかくのローミングの利便性が損なわれることになるでしょう。このような問題を避けるため、ローミング環境では、ANP側のポリシーの差が小さくなるように配慮されています。
利用者から見ると、アカウントを提供する事業者、すなわち利用者に近いところで、プライバシーポリシーや利用規約に同意することになります。利用者は各自の好みに応じて事業者を選ぶことができます。プライバシーのコントロールが利用者の手に近いところにあるとも言えます。
Cityroamの参加事業者は、電気通信事業者およびそれに準じるものに限定されており、通信の秘密、個人情報保護の義務が課せられます。
Cityroamが連携しているローミング基盤のプライバシーポリシー文書は、以下の通りです。
これ以外については、アカウント (プロファイル)を入手する際に事業者から提示される文書を参照してください。
eduroamの運用は、eduroam Compliance Statement によって技術面が規定されています。国内基盤は、eduroam JPの規程類に従います。
国際的なプライバシーポリシーは策定されていないものの、GÉANTから公表されている文書があります。欧州独自の記述が含まれていますが、大部分は国際的にも共通する内容となっています。
OpenRoamingは、幅広い構成が許されているために、プライバシーポリシーにも幅があります。基本的なレベルを定めるために、ベースラインとなるプライバシーポリシーと利用規約が策定されています。